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舞台

四月大歌舞伎

お元気ですか?

4/24 突然、千秋楽がやってきました。そう、4/25~の緊急事態宣言を受けての松竹さんの判断です。

あんなにも徹底して感染予防対策をして、役者さんも観客もそれをきちんと守り一人も感染者を出していないのに・・・あと四日だったのに・・・

私は、運よくそれまでに観に行くことが出来ましたが。

1部と3部を観劇しました。

1部は、猿翁十種の内「小鍛冶」と歌舞伎十八番の内「勧進帳」です。

「小鍛冶」は、実在した刀工、小鍛冶宗近が、稲荷明神の加護によって、名刀「小狐丸」を打つという伝説を舞踊家した作品です。二十四年振りの上演だそうです。

猿之助さんと中車さんのいとこ同士の息の合った舞台で、特に猿之助さんの舞踊は、狐の身軽さ・化身としての妖しさ、又稲荷明神としての存在感など、いうまでもなく秀逸でした。

「勧進帳」は、白鷗さんと幸四郎さんの日替わりの競演で、私が拝見した日は、白鴎さんの弁慶に幸四郎さんの富樫でした。白鴎さんは七十八歳と、弁慶を演じられる中で最年長!何より十六歳から千回以上弁慶を演じてらっしゃるという・・お歳を感じさせない弁慶がそこに実在しました。

3部は、「桜姫東文章」上の巻 鶴屋南北の世界です。

仁左衛門さんと玉三郎さんのコンビ、実に三十六年ぶりの再演でした。こちらは、ポスターも三十六年前と同じシチュエーションで制作されています。

仁左衛門さんのニヒルでセクシーな悪役・曰く因縁付きの高僧の二役、玉三郎さんの高貴なお姫様から女性の性ゆえに女郎にまで落ちていくという女性。

誰しもが引き込まれていくと思います。六月に下の巻が上演されます。観ずにはいられません。

本来なら、今日が千秋楽でした。今日や楽近くに観劇予定をされていた方も多かったと思います。残念過ぎますよね。

芸術・伝統文化は、不要不急ではないと思います。又、社会生活にも必要なものであると。

私は、舞台を観る度に、そう確信します。

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